親の悩み
〜親指のポジション〜
よくテレビの歌番組とかでベーシストのアップになると、
唄はそっちのけで、演奏スタイルの方が気になったりする。
ベースを買ってからというもの、常に視線はベーシストに注がれ、
上手いテクニックをなんとか盗もうと目を凝らしてしまうのだ。
(でも、ベーシストってあんまり写してくれへんのよね・・・)
で、大きくは2パターンのピッキングがあるようだ。
ギターと同様に、ピックで弾くスタイル。
(ロック系バンドに多いんや)
そして、指で弾くスタイル。
(ジャズ、フュージョン系はみんなコレやね)
見た目のカッコ良さでいうと、断然、
指弾きがプロ!って感じがする。
雰囲気を重視する、べえすやとしては、まずこのスタイルを攻めてみたいと思った。
まず、右手。
まず悩んだのが、親指の置き場所だ。
テレビで見ると、フロントピックアップに親指を乗せている。
これが、スタンダードスタイル?
でもね・・・
もともとピックアップって、音を拾うものであって、
けっして親指を引っ掛けるものではなかったはずだ。
ピックアップを作っているメーカーは、
「うちのピックアップは、親指のすわりが最高っすよ・・・」
なんて考えて開発していないはずだ。
どうして、みんなピックアップに親指を乗せて演奏するようになったのか??
楽器のカタログとかを見ると、
オールドモデルのベースには、ピックアップの上とか下に、
ちゃんと指を置いておける木片?(なんて言うのやろ?)が付いているモデルもある。
※のちに、「フィンガーレスト」と呼ぶことを知る(^^ゞ
これは、納得できる。
「うちの木片は、指のすわりが最高っす!」
と、設計者には言ってもらいたい。
でも、ピックアップは・・・
多分、親指の居心地がよかったのだろう。
ちょうどカユイ所に手が届く孫の手のようだったのだろう。
でも、孫の手に親指が・・・
(え〜い、ややこしいやん!)
ともかく、みんながそうしているので、
右手親指は、ピックアップの上!
と、ゴーインに決めてしまおうと思う。
(書きながら思ったんやけど、ピックアップ=マイクやろ?
マイクってことは、歌手に例えると、スタンドに立てて触らへん人もいるけど、
手に持って唄う人が多いやんね。
ということは、ピックアップに指が乗っていても、
いっこうに、かまへんやん・・・こじつけやけど。)
やっと、片方の親の居場所が確定。
さて、左手。
実は、こちらも、親指の位置で困ってしまった。
またも大きくは2つのスタイル。
親指が、ネックの裏側にいるクラシックギターのようなスタイル。
(まじめな感じやん)
親指が、ネックから出ているジミヘンギターのようなスタイル。
(ナンパしそうやん)
実は、この時、先輩ベーシストから、
「ギターみたいに、ネックを握ったら(ジミヘンスタイル)あかんで!
基本はネックの裏に親指や!」
と、親の指導を受けていたのだ。
(そっか、けっこうしんどそうやな・・・)
もともと、そんなに手が大きくないべえすやは、ベースをはじめるにあたって、
とてもコンプレックスがあった・・・
(手大きくないし、そんなに開かへんし・・・)
たしかにベースのネックは、ギターよりも細いぐらいだし、
パッと渡されたら、ネックは握るものだと思うだろう。
しかし、妙にまじめな所もある、べえすやは、先輩の指示どうりに、
(親指はネックの裏、裏!)
と心がけようと思った。
何事もはじめのクセ付けが肝心だ。
こうして、戸惑いながらも左手親指の居場所は決まった。
おさらいしよう。
右手親指:ピックアップの上(みんなそうしてるし・・・)
左手親指:ネックの裏(先輩がそう言うてるし・・・)
苦労を重ねたが、
2人の親は、それぞれ表と裏で、居場所を見つけたようだ。
「もうどこにもゆかないよ・・・」
と思っていた親たちが、
このあとそれぞれ、彷徨うことになってしまうのに、
まだ、べえすやは、気づいていなかった・・・
(なんか、つづく感じやなあ。)
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