バック・ビート・ボーイズ
〜ウラ感覚という幼児体験〜


この世を一面性で捕らえてはいけない。

明るい日差しの後ろには、かならず影が出る。

表とウラの両方を知ってこそ、一人前のオトコだ。

(ある有名ベーシストのコトバより・・・ではないが・・・)


よく教則本や、ベースマガジンに出てくるフレーズに、

「ウラ感覚をマスターしよう!」

「ウラを制するものリズムを制す・・・」

などというのが、かなり頻繁に出てくる。

リズムにはもともと自信のあった、べえすやには、はじめ

(なんのこっちゃい?)

と、理解できないものであった。

ウラとは、表に出てくるリズムに隠れたリズムのこと・・・らしい。

(ええんよね?この解釈で・・・)

バックビートとも呼ばれる。

(へえ〜?そんなんあったんや・・・)

理屈はあくまで理屈であって、

そこに肉体感が伴わないと机上の空論で終わってしまうことがある。

今回は、楽器を離れてベーシストの命題であり、

ちょっとハードボイルドなニオイのする

「ウラ感覚」

というものを考えてみたい。


音楽の基本は、リズムだと言われる。

これには、べえすやも大いに賛成。

赤ちゃんは、いかにして音楽を知るか?

それは、リズムからだ。

そのうちアクセントを覚え、メロディーや歌詞を覚えてゆく。

やはり、はじめにリズムありき!なのだ。

コードやメロディよりも、

まず、リズム感!だ。

で、このリズム感というのは、お国によって特徴があるらしい。

日本は、「アクセントの比較的弱い4ビート」なんだそうだ。

日本語の語感がそうさせているのだろうか?

音楽的には、「どっしりしたダウンビートが主体」になるらしい。

まあ、持って生まれた血であるし、しょうがないといえばショウガナイ・・・

しかし、さっそうとストリートを歩く黒人のかっこよさに、

見とれているだけでは、ベースは弾けない。

バック・ビート・ボーイズにならなきゃいけない。


ウラ拍子=バックビート

実は、もともと「ウラ」と言われてピン!とこなかったのは、

べえすやは、もともとバックビート感覚を天性として身につけていた・・・

という事実があったからだ。

(なんや、かっこええやん)

もともと天邪鬼な性格のある幼少時代を過ごしていたべえすやは、

お遊戯とかの時間で、先生から、

「さあ〜みんなで手をたたきましょう〜それっ、いちにいさん〜」

と言われ、子供たちがみんな揃って、

「いちにいさん〜」

と、手をたたいているのに、子供ゴコロながら、

ゾ〜ッとした気持ち悪さを感じていたのだ。

単に、群集が皆同じ行動をしている奇妙さ・・・だったのかもしれないが・・・

(みんなどうしてそうカンタンに言うこと聞くのん?

それで楽しいのん?)

で、なんとか抵抗したい幼少べえすやは、

みんなが「いちにいさん〜」としているところに、

「(△)ち!(△)い!(△)ん!」

と、手をたたかないところで手をたたく!という主張をはじめた。

これを始めると、一番最初にリズムを崩してしまうのが、

担任の先生だった(ーー;)

子供たちも次第に、

「(△)ち!(△)い!(△)ん!」

の方にアクセントが来だすと、今度はすかさず、

「いっ!(△)にっ!(△)さっ!(△)」

と、逆ポイントにしてやる。

(この時点で、担任の先生はメロメロ・・・)

これが、楽しかった・・・

さて・・・

実は、今考えると、

これが「ウラ感覚」だったんじゃないか!

そうだ、きっと・・・

はっきり肉体感を持って、培ってきたのだ。

(フフフ・・・)

今でもコンサートとかで、お客さんが揃って手拍子しているのを見ると、

ウラで叩きたくなる気持ちになってくる。

幼児体験とは、恐ろしい。


話は、べえすやのノスタルジーにそれてしまった(^^ゞ


日本人は、もともとダウンビート系だから、

「ウラ」に弱い。

だから、「ウラ」を鍛えましょう〜と、

今まで、みんな言っていただけなんだ。

気にすることはない。

そして、みんなが言うほど、

今の日本人は、「ウラ」に弱くないんじゃないかと、

べえすやは思っている。

洋楽文化で育っていない時代の教則だったと思えばいい。

そして、しっかりしたダウンビートがあるからこそ、

バックビートが生かせるし、効かせられる。

グルーヴは、土台があって、

そこからちょこっとハズシていったところから生まれる。

と、熱く熱く、べえすやは思う。

テクニックはまだまだだが、

ベースギターにハマッテしまったのは、

そういうところが好きだたからでもある。

(もともとアップビートなネイティブアフリカンの方が、

グルーヴのバリエーションとか作りにくいんじゃないかなあ?)

自信を持とう!と思う。

最後に、ジャコパス氏のコトバで締めくくろう。


「レディス&リズム・セクション・ファースト」

(今回は、いろいろ持っている教則本とかも参照しました。)


ベースマンへの道は、ウラをとって歩こう〜♪

Beat-Index


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