楽器屋さんへゆこう
〜試奏的人間模様〜


楽器屋さんに行くと、やっぱり主役はギターかなって思う。

圧倒的にストックが多い。

やはり人口比率と経済効果から見ても、当然なのだろう。

で、ちょっと控えめに(?)ベースのコーナーとかがあったりする。

それでも、ズラ〜っと並ぶベースギターたちを見ていると、

(どんな音するんやろ?)

(弾きやすいんかなあ?)

物欲が騒ぎ出す。

予算を気にせず、いろいろと妄想に耽り出す・・・

・・・と、決まってその甘美な時間をさえぎるのが、

「よかったら出しますよ〜!」

と、声はサービス満点なのに、表情のない店員さんなのだ(^^ゞ

(そ、そんな慌てんでも・・・)

大体はこの時点で、足が勝手に動きだし、

店員さんを避けるように、他のコーナーへ移動してしまう。

(もうちょい、見てたかったなあ・・・)

勇気のない、べえすやなんである。


フッと聞こえてくるベースの音・・・

誰かが試奏しているらしい。

この”試奏”っていうのが、またなかなかクセモノなのだ。

お店では、いろんなお客さんが試奏をする。

ディストーションをガンガンにかけて弾く高校生・・・

(まわりを考えてや〜)

まだ弾けないのに店員さんからベースを持たされて、

困惑している中学生2人組・・・

(きっと1人はギター担当で、もう1人にベースをやらせようとしてるんや〜)

高級ベースを手に取り、あまり弾かないで、

店員さんにウンチクを説く中年公務員風・・・

(知識はエエからさあ〜)

「オレのステージだ!」と言わんばかりに、

持てるテクニックを出しまくる20歳フリーター(彼女ナシ)・・・

(おいおい、ここは練習スタジオちゃうで〜)

楽器屋さんには、人生が渦巻いている。


試奏で一番困るのが、

「上手すぎ&弾きすぎの店員さん」だったりする。

チューニングだけ合わせてくれればいいのに、

(ホントはチューニングもしたいんや〜)

店員さんの指癖っぽい演奏を長〜く聞かされるのはツライ。

で、ほどなくベースを渡されて・・・

この時の店員さんの視線が、またツライ。

実力を測られているようで、もうオーディション気分になってくる。

(・・・汗・・・)

しかし、ちょっと勇気を出して、音を出し始めるのだ。

ズンズンズン・・・

各フレットをできるだけ均一に、運指パターンを弾く。

(いきなりスラップは軽蔑される・・・できへんけど^^;)

いい楽器って、こう手に取った瞬間にわかるような気がする。

ベテランになると、見ただけで”鳴り”がわかるらしい・・・

アンプを通さなくても、指がそのレスポンスを感じてくれる。

(あ〜ええ感じや・・・)

もうこの時点で、店員さんの視線は全く気にならなくなっている(^^ゞ

楽しんでいるのを悟られないように、

ちょっと弾く手を止めて、ボディのウラを見たりする。

フェイクも大事なのだ。

「へえ〜」

と、意味のない声を出したりする。

そうして、試奏の時間は過ぎてゆくのだ。


ひとつの楽器との出会いが、

その人の音楽生活をガラッと変えてしまうことがある。

べえすやのベースギターとの出会いもそうだった。

なんとなく「ベースっていいな・・・」と、気楽に思っていた時、

ある店を紹介され、そこで試奏させてもらってから、

不覚にも?ベースギターにハマッテしまった。


大阪にはベースギターだけを売っているお店が存在する。

そして、その店で出会った楽器に感動し、

べえすやのベースマンへの道は始まった。

楽器屋さんって、面白い。

※2002/2現在、そのお店で”べえすやオリジナル”を製作中です。

※2002/5 べえすや”カスタム仕様”サウンド・トレードベース完成!


とうとう、オリジナルベースまで発注してしまい・・・

ベースマンの道は、続いてもらわないと・・・困る(^^ゞ

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