くまは、ワルツを踊ったか?
〜べえすや初ライブ報告〜


べえすやのライブ経験は少なくはない。

(プロやおまへん)

ただ、ちゃんと人前で、ベースを弾くのは初めてだった。


2002年2月。

その舞台は、大阪ジャズの老舗「ニューサントリー5」にあった。

タバコの煙にちょっとくすんだ壁。

色落ちし、つるつるに光る長いカウンター。

(おお〜ここがそうなんや〜)

その雰囲気は、数々のライブを支えてきたに値する

とても重厚な空気感を持っていた。



石田信男さん・・・

ニューオーリンズ・ジャズ界では有名な「ラスカルズ」のベーシスト。

海外への演奏ツアーもされる大先輩。

(すごい人やねん!)

今回はそんな石田さんのプライベートライブに出させてもらうことになった。

べえすやのベース活動のひとつ「4×4(フォー・バイ・フォー)」が、

珍しいベース音楽をやっている・・・というのが、

ベーシストである石田さんのイベントにピッタリという理由からだ。

(まあテーマ的には、エエ感じやねんけど・・・)

しかし、その時べえすやは、まだ4ヶ月のベースキャリアしかなかった。

完全に無謀である。

(関西では、アホ〜という)

それも、まだスタートしたばかりのベース活動ユニットで・・・

しかも、オリジナル曲を引っさげて・・・

プロの目前で・・・


昼前から最終のリハをした。

今回のメンバーは、

4×4(べえすや・いちみや)+パーカッション(まずごん)

の3人ユニットである。

(自分以外は、ベテラン・・・トシは下やのに・・・)

充分とはいえない音合わせだったので、

ライブ当日もリハしよう〜と。



べえすやは、ライブの怖さをちょっと知っている。

(トシはくってるし・・・)

まず、本番で起こりうるコトといえば・・・

「リズムが走ってしまうコト」

何故なんだろう?

テンポが速くなってしまう。

(あせってしまうんやね〜コレが)

その場を早く終わらせたいという、深層心理からくるものなのだろうか?

ただ、一度何度か同じメンバーで同じ曲を数個所のライブハウスで

演奏した時、もう慣れてきてしまったのか、

やけに安定しすぎたテンポになってしまったことがある。

この時は、不思議に”乗れない”ライブになってしまった。

多少「走って」しまうコトは、いいのかもしれない。

気持ちが高ぶっているからこそ、きっとそうなるのだ。

しかし・・・今回はベースという慣れない楽器でのライブだ。

余裕も自信もない。

(ドキドキなんや・・・)

多分、「走って」しまうだろう・・・と予測して、

当日リハは、必要だったのだ。

そこそこ指が暖まってきた時、

機材を運んで頂く関係者の方のクルマが迎えにやってきた。

(おおきにでした!)


ベース2本にアンプ・・・

これだけなら、まだ身軽なのだが、パーカッション(コンガ・他)が、

やたら多く、クルマの荷台は満杯になり、

結局、べえすやは歩いてライブ会場へ向うことにした。

(歩いても近いし・・・)

冬の大阪は、土曜日ということもあって、活気づいていた。

べえすやの胸も、この時点から高鳴っていた。

(あ〜もうアカン)



早めに到着したので、さっそくセッティングを始めることにする。

ベースユニットの難しさは、バンドサウンドとしての音のバランスだ。

(低音がメインやしね)

これといった基準もなく音量を決めていたので、

もう第3者の耳に頼るしかない。

「大きいですか?どうですか?」

(どないやねん?)

まあOKそうなので、アンプのボリュームの角度を覚えて、

(対バンとかでは、注意すべき点やね)

リハに入る。


ライブのステージ上で、プロなら最高の演奏をするはずだろうが、

アマチュアレベルでいうと、

練習の出来の半分も出せない・・・のが普通じゃないだろうか?

(80%も出たら、御の字・・・)

これは、しかたがない・・・と思う。

何度か繰り返した後と、いきなりとでは出なくて当然なのだ。

だからこそ、普段の練習レベルを上げておかなければならない。

・・・リハは、比較的リラックスしたムードの中だったので、

わりとイイ感じで終えることができた。

(やっぱり時間には余裕を持たんとアカンね)

あとは、本番を待つばかり・・・

今更ジタバタしても・・・

(そやそや)



約70人のお客さんの前だった。

今回はMCもやった。

もう、何故だかリラックスしていた。

(本番のオトコや!)

2曲だけの演奏だったので、きっと20分あったかなかったか・・・

本番は夢のように過ぎていった。

少しの汗と、いっぱいの喜びに包まれて・・・

(石田さんに喜んで頂けたようで、これがいっちゃん嬉しい!)


こうしてベース初ライブは終わった。

ライブの後って、何故だか淋しさがこみ上げてくる。

(なんかしらんけど・・・)

祭りの後の気分に似ている・・・

そしてまた次のライブのプランを考え出したりするのだ。

繰り返し繰り返し・・・

(次、いつやろか〜?)



初めてのライブも無事終わり・・・

ますますベースマンの道は、続いてゆく・・・(きっと)

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