リズム体の会話
〜「リズム&ドラム・マガジン」感想文〜
ちょっと慣れてくると、たとえばバンドだったら
自分以外の音も聞こえてくるようになる。
そして、ベースを弾いていて、
まず聞こえてくるのはドラムの音。
よく、ベースとドラムは、「リズム体」とも呼ばれ、
バンドの根幹を支えていると言われる。
先輩ベーシストに聞くと、
「基本は、バスドラの音やね・・・」
とか
「ハットのタイミングとゴーストノートが・・・」
など、
ドラムの音に対するベースの弾き方みたいなコトが、
とても重要な感じのアドバイスを受ける。
そしてなにより、
得体の知れぬ「グルーヴ」というヤツは、
この「リズム体」から発せられる・・・ような気もしている。
(ああ〜どうしたら、ドラムの音とベースの音がカッコヨク絡み合うんやろ・・・)
ちょっと気になってきたこの頃、
ふと、いつも買っている「ベースマガジン」のヨコに、
「リズム&ドラム・マガジン」
という雑誌が目に入ってきた。
気になって、パラパラめくっていると、
「総力特集ベースとドラム」
というタイトルが・・・
(う〜ん、総力かあ〜)
思い切って買ってみることにする。
で、軽い気持ちで読み出したら・・・
目からウロコ、渇きにビール!だったのだ。
いろんなベーシストとドラマーの会話が、
ぐわんぐわんと、響いてくる。
(これは!のりのりトークで紹介せねばなるまい!)
勝手に、ネタにしたいと思ったべえすやである。
と、いうことで、今回は「リズム&ドラム・マガジン」のレビュー?をしてみたい。
そして、ぜひ興味があったら、
買って読んで頂けたら!って思う。
別の楽器を知ることは、けっしてソンなことではないと思うし・・・
「リズム体の会話」
(カッコ内は、べえすやの勝手な感想文^^;)
「例えば、キックに合わせようと思って、そればっかり聴いていると流れを見失ってしまうんです・・・」
「音で合わせるんじゃなくて息を合わせるというかね・・・」
「息を合わせるには、やっぱり全体を聴くことが必要・・・」
(ええね〜「音じゃなく息」・・・名言やなあ〜)
「ドラマーがこんなにいっぱい機材持ってきて叩いているのに、バスドラだけ聴くなんて、そんなバカな話・・・」
「自分のベースの音だけじゃなくて、全部の音を自分が出しているっていうつもりで・・・」
「昔は考えましたよ。小節のアタマのキックとベースの”ボン”は合わせなきゃいけないとか・・・」
「タイトなビートの曲だったら、ハイハットとベースの8分の線まで合わせた方がいいのかなとか・・・」
(みんな悩んで大きくなってきたんや〜)
「音符じゃなくて、気持ちが合えばイイと思う・・・」
「心意気とか、真心とか愛情とかね。そういうものは絶対に大事・・・」
「シーケンスはダイナミクスを出してくれないじゃん・・・」
「やっぱり人間だから、音楽を知る前に人を知らないと・・・」
(「音符じゃなくて気持ちを合わせる」これも名言やね〜)
「リズムって、ドラムとベースのためにあるものじゃなくて、どのパートにもあるもので・・・」
「ドラムとベースにもメロディがあるはずだし・・・」
「ドラムとベースで土台を作るって発想は、もういいと思う・・・」
(そうなんや〜もっと大きく考えんとあかんのやね〜)
「(ひたすらタイムの)キープにまわるというのはあまりいい状況だとは思わない・・・」
「歌っているかどうかですね・・・」
「ちゃんと歌っていれば、多少、速かろうが遅かろうが、気にならないですよ・・・」
(「歌う」〜これは、まだまだやねん^^;)
「ゴースト・ノートをあまり歌わないタイプのベーシストだと、ちょっと辛かったり・・・」
「一番いやなのは、”4ビートだからこう刻んでおけばいいんでしょ”・・・」
「実は一番強いのはベースのルートの音なんですよ・・・」
「テンポを決定するのはベースだと思っています・・・」
(う〜ん、やっぱりベースは深いねんなあ〜)
「ドラム的観点とか、ベース的観点とかではなく、音楽全体を俯瞰した視点から、
どうしたら音楽をより良いものにできるかを考えていたんだよ。
バンド・サウンドをいかにして良くするかっていうのがすべてだから・・・」
(リズム・ドラム・マガジン2002年4月号より)
どうだろうか?
すごい会話集だと、べえすやは思う。
いろんなドラマーやベーシストの共通の意見として、
「ドラムの音だけ聞いて演奏していない」
ということだ。
音楽を大きくとらえてゆくことが大事。
とてもカンタンなようで、実は深い世界・・・
「リズム体」という小さなククリで、限定してはいけないんだな〜って思った。
とっても勉強になった。
ぜひ、オススメしたい雑誌「リズム&ドラム・マガジン」なのだ。
いろんな音が聞こえてきて、ますます広がるベースマンへの道・・・
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