背負って立つ
〜モニターの位置〜
ずっと同じ環境に慣れすぎてしまうと、
どうしても甘えが出てしまったり、
気づくべき大事なコトへの感度が鈍ったりするようだ。
しかし、ものすごく変化しようとしても、
人はそんなに大きく変わることは出来ない。
人生を全てリセットすることは出来ないのだ。
小さなリニューアルを繰り返し、
今までの経験(良い事も、悪いことも含めて)全てを”背負って”生きてゆく。
どんなに遠い記憶でも(整頓は出来ていない脳の片隅で)、
残っているし、それが今に影響を与えている。
捨てることは出来ないのだ。
背負ってゆかなければいけないのだ。
自分自身に、ある程度緊張感をもたせておいて、
いつもドキドキ出来る自分でありたいと思う。
捨てることはできなくても、変化してゆくことはできる。
そういう意味で、小さな変化は有効だ。
ベースのリズムやタッチにメリハリがあって、
はじめてノリが活きてくるように・・・
・・・てなわけで、
久々に仕事部屋でもあり、ベース弾き部屋でもあるスペースの
模様替えをした。
まあ、気分転換のつもりだったのだけどね。
(なんや〜えらいタイソーな出だしやったのに^^;)
今までは仕事用の机のすぐ横に、
ベースアンプ&BOSS ME-8B(主にチューナー用)を置いていた。
(ベース本体は、振り向けば手の届く後方にあったんやけどね)
ちょっとした合間(パソコンが何かやってる時とか)に、
すぐスイッチが入れられるし、
いつでもすぐ練習出来るという便利さがあった。
アンプはだいたいこちらに向いているし、
ストレートに自分の音は聞こえていた。
(悪いことやないよね?)
でも、ちょっと変化させてみようと思ったのだ・・・それは・・・
練習スタジオでも、ライブのステージ上でもそうだが、
ほとんどの場合、
自分のアンプの位置って、”後方”にあるケースが多いはず。
(当り前やけどね^^;)
そう・・・自分の音って、「後方からの出音を聞きながら弾いている」んだなあ〜と、
ふと思ったからだ・・・
もちろんライブでも、自分の前方にあるモニターから、
自分の音も含めたバンドサウンドは聞いているけど、
”後方”からのベースアンプの出音を一番メインに聞きながら、
演奏しているように思える。
お客さんに聞こえているのは、PAからの音だとしても、
(PAさん、いつもおおきに!信じてるで〜)
自分の音=声は、”後から鳴り、聞こえている”のだ。
自分の声に向き合っているのではなく、
”背負って立ってる”・・・
世はリフォーム流行り・・・ではあるが、
ちょっといらないものも整理整頓して、
今までほぼ前方にあったアンプ類(ギター用とかのんもあったんよ)、
エフェクター他を、全て楽器関係は、
全て自分の仕事机に対して後方にレイアウトしてみた。
以外にすっきりとしたスペース。
少し雨漏り(ボロイ家やねん^^;)が心配だったギターたちも、
安全な位置に移動し・・・
模様替えがほとんど終わった時、
仕事机の方向(南の窓があるんよん)を向き、立ってベースを弾いてみたら・・・
おお〜♪
ちょっと練習スタジオやライブな気分に近いものを感じたのだ。
(もちろんアンプはちっちゃいんやけどね^^;)
後から音を感じながら弾くというのも、
なんか大事なのかもなあ〜などと、ひとり薄ら笑いしつつ、
しばし、ライブ気分でノリノリさせてもらった。
(・・・誰かが見てたら恥ずかしいのう^^;)
この模様替え、
けっこう成功だったかも・・・
小さな環境の変化の中、自分の音を背負って歩くベースマンの道・・・
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