「 リズムと踊りのある星 」
もともと音楽と踊りは密接な関係だったのだろう・・・
というか、もしかしたら人は歌い出す前に、
踊り始めていたかもしれない。
メロディーよりも、リズムが先んじていたとしたら、
きっとそうであろう。
ベースにとってリズムは命みたいなものだし、
そう言う意味では、踊りとベースは、さらに長く深い関係があるように思える。
狩猟の緊張感のあと、嬉しくて小躍りしてしまったら、
気持ち良くって、踊りが生まれたのかもしれないし、
たまたまそばにあった気片で、石を叩いてみたら気持ちのイイ音がして、
叩いているうちにハイになって踊り始めた〜のかもしれない。
そのうち、ア〜とかウ〜とか、思わず声が出て、
また気持ち良くなって、唄が生まれたのかもしれないし、
小鳥のさえずりを真似しているうちに、やっぱりやっぱり気持ち良くなって、
メロディーが生まれたのかも・・・
基本は”気持ち良さ”にあるのかもしれない。
今、レゲエのベースに夢中である。
本能的に気持ちイイものを感じる。
たまたま見たクラブシーンでのレゲエダンスも、
もしかしたら大ブレイクするんじゃないかってぐらいカッコイイ。
音楽は踊りと共に、広がってゆく。
”気持ち良い”ものは、光の速さを越えて、
この星を伝達してゆく。
そしてまた新しいリズムやグルーヴが生まれてゆく。
人は、死にむかって生きていると誰かが言う。
しかし、ただ向かっているのではなく、
何かを生み育てながら向かっている。
そこに生み出されたモノは、
永遠になる可能性だってあるのだ。
音楽が世界を救うというフレーズに、
前から小さな違和感を感じていたけど、
武器を置いて、楽器を構えて、
歌い踊れるのを幸せと感じる、”気持ち良い”と感じるこの星の生き物なのだから、
そうしたらいいのに・・・
って、ちょっとレゲエを弾きながら思った。
幼い子供たちは、教えられなくても、
何かを口ずさみ、ヘタなスキップをはじめている。
2004/05/05 べえすや
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